理容師と美容師の違いを徹底解説|資格・仕事内容・年収まで整理
更新日:8月12日
理容師と美容師は、どちらも髪を扱う仕事なのに何がどう違うのか、進路を考えるほど迷ってしまう方も多いはずです。両者は根拠となる法律が異なり、顔そりやまつエクのように一方にしかできない業務があります。
国家試験の内容や合格率、就職先や年収の傾向にも差があり、近年は両方の免許を持つダブルライセンスの働き方も広がっています。まずは理容師と美容師の違いの全体像から、観点ごとに具体的に確認していきましょう。
1. 理容師と美容師の違いをわかりやすく整理
1.1 理容師と美容師の違いを一覧表でチェック
理容師と美容師の違いは、細かな知識に入る前に全体像をつかむと理解が早くなります。両者は定義・できる仕事・独占業務・国家試験・就職先が異なり、それぞれの目的が法律で分かれているためです。
まずは主要な項目を横断で比較した表で確認してみましょう。
比較軸 | 理容師 | 美容師 |
|---|---|---|
法律上の目的 | 容姿を整える | 容姿を美しくする |
独占業務 | 本格的な顔そり(美容師は化粧に付随する軽い程度のみ可) | まつエク・まつ毛パーマ |
主な仕事 | カット・顔そり・整髪 | カット・カラー・パーマ・メイク |
国家試験の実技 | シェービング審査あり | ワインディング等が中心 |
主な就職先 | 理容室・バーバー | 美容室・ブライダル |
この表からわかるのは、独占業務と法律上の目的が両者を分ける軸だということです。以降の章では、それぞれの違いを法律・資格・就職の順に掘り下げていきます。
1.2 「整えるプロ」の理容師と「魅せるプロ」の美容師という役割の違い
理容師と美容師の最も本質的な違いは、法律が定める「目的」にあります。理容師は容姿を整えることを、美容師は容姿を美しくすることを目的としており、この差が業務範囲全体に反映されているのです。
役割の違いを、それぞれの目的に沿って整理してみましょう。
理容師
頭髪の刈込や顔そりで清潔感のある容姿に整える、いわば「整えるプロ」です。
美容師
パーマやカラー、メイクで印象を変え魅力を引き出す、「魅せるプロ」に当たります。
共通点
どちらもカット技術を扱い、髪や身だしなみを通じてお客様を支えます。
つまり同じ髪の仕事でも、目指すゴールが「整える」か「美しくする」かで職業として区別されています。自分がどちらのやりがいに惹かれるかは、進路選びの最初の判断材料になります。
2. 法律と業務範囲で見る理容師と美容師の違い
2.1 理容師法と美容師法が定める仕事内容の違い
理容師と美容師は、そもそも根拠となる法律が別々に定められています。
理容師は理容師法、美容師は美容師法にもとづいて業務を行い、それぞれの条文で仕事内容の範囲が決まっているためです。
両法律が定める定義を並べて確認してみましょう。
理容師法
「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」と定義しています。
美容師法
「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定義しています。
免許の必要性
どちらも免許を受けた者でなければ、その業を行ってはならないと定められています。
補足として、公的機関では次のように案内されています。
公的機関の情報 「理容師法と美容師法では、それぞれの業務の定義が条文として定められていることが示されています。両制度の概要をまとめた資料で、理容・美容の考え方が整理されています。」 出典: www.mhlw.go.jp |
この条文の違いが、次に説明する顔そりやまつエクの線引きに直結します。法律の文言を押さえておくと、実際の業務範囲の理由が理解しやすくなるのです。
2.2 本格的な顔剃り(シェービング)ができるのは理容師だけ
カミソリを使った本格的な顔剃り(シェービング)は、原則として理容師が行う業務です。理容師法が顔そりを理容の一部として明確に位置づけている一方、美容師法にはこれが含まれていないため、美容師は原則として顔そりを行えません。
ただし、線引きには例外もあります。厚生労働省の解釈では、化粧に付随した軽い程度の顔そりは化粧の一部として美容師が行っても差し支えないとされています。眉まわりやうぶ毛の処理など、メイク前の下ごしらえとして行う範囲がこれに当たると考えられます。
一方で、カミソリを使った本格的なシェービングメニューを提供したい場合は、理容師免許が欠かせません。顔そりを専門的に扱えるのは理容師のみという点は、進路を分ける大きな違いになります。
2.3 まつエク・メイク・着付けと美容師免許の関係
まつげエクステ(まつエク)は、美容師免許がなければ行えない美容行為です。まつ毛へのエクステンションやパーマは、厚生労働省の通達により美容の業に位置づけられ、美容所で美容師が行うべき施術と定められているためです。
美容師免許が必要な業務と、美容師が関連業務として担当することの多い施術を整理します。
まつエク・まつ毛パーマ
美容師免許が必須で、無資格での施術は認められていません。
メイク
化粧は美容の定義に含まれ、美容師の業務範囲に入ります。
着付け
着付け自体に美容師免許は必須ではありませんが、ヘアメイクと併せて美容師が担当することがあります。
まつエクやブライダルの現場で活躍したい人にとって、美容師免許は前提となる資格です。目指す仕事のイメージから、必要な免許を逆算して考えるとよいでしょう。
2.4 パーマやカラーは理容師も美容師もできる?
パーマやカラーは、理容師も美容師も行える施術です。かつては業務の境界がより明確でしたが、制度の運用が見直される中で理容師もパーマを扱えるようになり、両者の業務範囲は以前より近づいてきました。
そのため、カット・カラー・パーマといった基本的なメニューは、理容室でも美容室でも受けられるケースが増えています。利用者から見ると「どちらでも同じことができる」と感じる場面が多いのも、この重なりが背景にあります。
現場で働く人からも、利用者目線について次のような声が上がっています。
とはいえ、顔そりは理容師、まつエクは美容師というように、独占業務の線引きは今も残っています。重なる部分と分かれる部分の両方を押さえることが、両者の違いを正しく理解する近道です。
3. 理容師と美容師の資格・国家試験の違いと難易度
3.1 理容師・美容師になるまでの流れ
理容師と美容師になるまでの道のりは、基本的な流れが共通しています。どちらも都道府県知事が指定する養成施設で学び、受験資格を得たうえで国家試験に合格し、免許登録をして初めて仕事に就けるためです。
一般的な取得までの手順を順に見てみましょう。
都道府県知事が指定する養成施設に入学し、昼間・夜間課程なら2年、通信課程なら3年学ぶ。
必要な課程を修了し、国家試験の受験資格を取得する。
筆記試験と実技試験からなる国家試験を受験し、合格を目指す。
合格後に免許申請を行い、名簿に登録されて資格が有効になる。
補足として、公的機関では次のように案内されています。
公的機関の情報 「理容師・美容師になるには、指定された養成施設で学んだうえで国家試験に合格する必要があることが案内されています。資格取得までの一般的な流れが説明されています。」 |
この流れはどちらの資格でもほぼ同じで、大きく違うのは学ぶ内容と試験の課題です。まずは養成施設で基礎から積み上げる期間が、技術者としての土台になります。
3.2 理容師と美容師の国家試験と合格率の違い
理容師と美容師の国家試験は、筆記に共通性が高い一方、実技試験の内容が異なります。筆記は関係法規や衛生管理など共通科目が中心ですが、実技ではシェービング審査の有無が両者を分けるためです。
試験内容と合格率の目安を表で確認してみましょう。
項目 | 理容師 | 美容師 |
|---|---|---|
筆記試験 | 共通科目が中心 | 共通科目が中心 |
実技試験 | カットとシェービング審査 | カットとワインディング等 |
春期の合格率の目安 | 8割前後 | 8〜9割程度 |
秋期の合格率の目安 | 6割台まで下がる傾向 | 5〜6割台に下がる傾向 |
たとえば2025年春に実施された第51回理容師国家試験の合格率は82.3%とされ、実施回によって数値は変動します。合格率は年度や春期・秋期で差が出るため、あくまで目安として捉えておくとよいでしょう。
3.3 どちらの資格取得が難しい?実技試験の違いに注目
理容師と美容師のどちらが難しいかは、実技試験の「難所」の違いで考える必要があります。合格率だけでは測れず、それぞれ求められる技術の性質が異なるためです。
理容師の実技では、カミソリを使ったシェービング審査が独自の関門になります。刃物を扱う繊細な動作を安全かつ正確にこなす必要があり、練習量がそのまま仕上がりに表れやすい課題です。
美容師の実技では、ロッドに髪を巻くワインディングなどの正確さとスピードが問われます。決められた時間内に均一に仕上げる技術が求められ、反復練習で身体に覚え込ませることが欠かせません。どちらも独自の難しさがあり、一概に優劣は付けられないのです。
資格取得を経験した人からも、実技試験についてこんな声があります。
4. 就職先・年収・将来性で見る理容師と美容師の違い
4.1 理容師と美容師で異なる主な就職先
代表的な就職先を職種ごとに整理します。
理容師
理容室、バーバー、シェービング専門のサロンなどが主な活躍の場です。
美容師
美容室、ヘアサロン、ブライダルサロン、アイラッシュサロンなどが中心になります。
共通する場
ヘアサロンの中には、両方の免許を持つスタッフが在籍する店舗もあります。
自分が働きたいお店のイメージから逆算すると、必要な資格が見えてきます。求人の傾向も、目指す資格を選ぶ判断材料になるでしょう。
4.2 理容師と美容師の年収・給与の違い
理容師と美容師の年収は、大きな差はないものの、収入の伸ばし方に違いが出ます。どちらも経験や役職、独立や指名の有無によって幅が生まれるためです。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」などで公表される平均年収をもとにした、あくまで一般的な目安として、年収のイメージを表に整理します。
観点 | 理容師 | 美容師 |
|---|---|---|
年収の目安 | 300万円台が一つの目安 | 300万円台が一つの目安 |
収入が伸びる要素 | 指名・独立・役職 | 指名・独立・店販 |
独立のしやすさ | 個人店を持ちやすい | サロン展開の幅が広い |
この数値はあくまで目安で、勤務地や店舗の規模、雇用形態によって条件は異なります。指名客を増やしたり独立したりすることで収入が変わる点は、両者に共通する特徴です。
4.3 理容師・美容師それぞれの需要と将来性
理容師と美容師には、それぞれ成長が期待される分野があります。ライフスタイルの変化や新しい美容ニーズによって、双方に追い風となる需要が生まれているためです。
理容師の分野では、近年バーバースタイルの人気が再び高まっている傾向が見られます。メンズグルーミングへの関心が広がり、顔そりを含めた身だしなみを求める層が増えていることが背景にあります。
美容師の分野では、まつエクやブライダル、ヘアメイクといった専門性の高い需要が伸びています。写真映えやトータルビューティーへの関心が高まる中、幅広い技術を持つ人材が求められがちです。どちらの資格にも、これから活躍の場を広げられる余地があります。
5. 理容師と美容師のダブルライセンスという選択肢
5.1 理容師と美容師のダブルライセンスとは
ダブルライセンスとは、理容師と美容師の両方の免許を持つ働き方を指します。一方の免許では対応できない業務も、両方を取得することで一人でまかなえるようになるためです。
ダブルライセンスで広がる可能性を整理します。
業務の幅
両方の免許を持つことで、顔そりとまつエクの双方に対応できます。ただし、同一店舗で提供する場合は、理容所・美容所それぞれの開設要件を満たす必要があります。
お客様対応
メンズもブライダルも、幅広い層のニーズに応えられます。
キャリア
独立時の強みになり、提供メニューの選択肢が増えます。
一人でカバーできる施術が増えると、サロン内での役割も広がります。将来的に自分の店を持ちたい人にとって、有力な選択肢になるでしょう。
5.2 ダブルライセンス取得の方法と注意点
ダブルライセンスは、片方の免許を取得したあと、もう一方の養成課程で学ぶことで取得できます。それぞれ根拠となる法律や試験が別のため、両方の課程を修める必要があるためです。
取得までの流れと注意点を順に確認しましょう。
まず理容師または美容師のいずれかの資格を取得する。
もう一方の養成施設に入り、必要な課程を学び直す。
二つ目の国家試験に合格し、免許登録を行う。
注意点として、追加で学ぶ分の時間と費用の負担は避けられません。一部の学校では両資格に対応した課程を設けている場合もあるため、進路を決める段階で学び方を比較検討しておくことが大切です。
進路を経験した先輩からは、両免許の取得についてこんな指摘も見られます。
6. 美容師を目指すなら真野美容専門学校で学べること
6.1 美容師国家資格取得を目指せる美容科の特徴
美容師を目指したいものの、何から学べばよいか不安を感じている方も多いはずです。
真野美容専門学校の美容科は2年制で、基礎から実習中心に学びながら美容師国家資格の取得を目指せる環境を整えています。
美容科で得られる学びの特徴を整理します。
2年制の学び
基礎から段階的に技術を積み上げ、国家試験合格までを見据えて学べます。
実習中心
座学だけでなく、手を動かす実習を軸にした学習で技術が身につきます。
国家資格を目標
美容師国家試験の合格を明確な目標に据えたカリキュラムです。
未経験でも土台から学べる設計のため、これから美容の道に進む人でも取り組みやすい環境です。詳しくは真野美容専門学校の美容科で学びの内容を確認してみてください。
6.2 美容師に必要な幅広い技術を実習で習得できる環境
美容師の仕事は、カットだけでなく多彩な技術が求められます。真野美容専門学校では、カット・カラー・パーマに加え、メイク・ネイル・まつエク・着付け・日本髪まで、現場で必要な技術を実習形式で学べる環境が用意されています。
実習を重ねることで、教科書だけでは身につきにくい手の感覚や仕上げの精度が磨かれていきます。実際のサロンで扱う工程を練習の段階から経験しておくと、就職後に戸惑う場面が減っていくのです。
幅広い技術に触れておくと、自分がどの分野を得意にしたいかも見えてきます。将来の専門分野を考えるうえでも、真野美容専門学校の実践的な学びは判断の助けになります。
6.3 未経験から美容師を目指す人への学習・就職サポート
美容の勉強がまったく初めてでも、続けられるか心配になる方は少なくありません。真野美容専門学校は少人数でアットホームな環境を整え、国家試験対策から就職支援まで一貫してサポートする体制を築いています。
未経験者を支える具体的なサポートを整理します。
少人数制
一人ひとりに目が届きやすく、質問や相談がしやすい環境です。
国家試験対策
筆記と実技の両面から、合格に向けた指導を受けられます。
就職支援
進路相談から求人紹介まで、卒業後の一歩を後押しします。
こうした支えがあることで、未経験者でも基礎から学びやすくなります。美容師への一歩を踏み出したい方は、真野美容専門学校のサポート体制を確認しておくと安心です。
7. まとめ:理容師と美容師の違いを理解して自分の進路を決めよう
理容師と美容師は、根拠となる法律から独占業務、国家試験、就職先や年収の傾向まで、さまざまな点で異なります。本格的な顔そりは理容師、まつエクは美容師というように、目指す仕事によって必要な免許が変わります。
どちらが上ということではなく、自分が「整えるプロ」と「魅せるプロ」のどちらに惹かれるかが進路選びの出発点です。両方の強みを生かすダブルライセンスという道もあり、選択肢は一つではありません。
美容師としてカラーやメイク、ブライダルの現場で活躍したいと考えるなら、基礎から実習中心に学べる環境で土台を固めることが近道になります。違いを正しく理解したうえで、自分の目指す姿に合った学び方を選んでいきましょう。
理容師と美容師の違いを踏まえて美容師を目指すなら真野美容専門学校
真野美容専門学校の美容科は2年制で、カット・カラー・パーマからメイク・ネイル・まつエク・着付け・日本髪まで、現場で必要な技術を実習中心に学べます。少人数でアットホームな環境のもと、国家試験対策から就職支援まで一貫してサポートします。
未経験から美容師を目指したい方は、まずは学びの内容を気軽に確認してみてください。

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